白山余録


▲以前から気になっていた登山道でちょくちょく見かける不思議な模様の石。どうやら貝の化石だったようだ。以前に紹介したオーソコーツァイトと同じ手取層群の石だから、恐竜時代の貝殻。こんなものを踏みながら登るとは何たる贅沢。できれば頂いて帰りたいところだが、どれも大きすぎて手に負えない。

▲小さなクロマメノキの実もこれぐらい集めて口に放り込めば、甘酸っぱい山のベリーの味が楽しめる。信州の浅間あたりではたくさん収穫してジャムにして利用しているとか。だから、別名アサマブドウ。

▲下山後、白峰から157号線で福井県側に越えて勝山盆地に出る手前の滝波川沿いの夕景。この時期、収穫を負えた田園からはあちこちでもみ殻や藁を燃やす煙が立ちのぼり、山並みや森を籠めて懐かしい風情。思わず国道を外れて農道を走り、車をとめてカメラに収めた。