浜辺の若者たち

 某氏曰く、兵庫県立美術館ムンク展がよかったと。ほとんど興味はなかったのだが、一応サイトをのぞいてみると、出品作品の画像がなかなかいいではないか。例の「叫び」と「マドンナ」のイメージしかなかったのでノーマークだったのだが、こんな絵も描いてたのか。絵そのもので勝負する画家ではなく、文学性の比重の高い画家のようで、「叫び」などはその意味性に絵が引きずられ過ぎて自分には面白くないのだが、これらは絵としても魅力的に見える。たとえば「浜辺の若者たち」。どこか空虚な若者の姿がある海辺の景色が、こうも印象的なのはなぜだろう。地元だし、それならば見に行かなくちゃと日程を見たら、3月で終わってる。うーむ、はるばる北欧からやってきた絵に、思い込みのイメージだけで回路を閉ざしてしまったのはまずかったなあ。せっかくだから図録だけでも入手しておくか。