リコール

 先日の山行で寿命が尽きたかに思えたキャノンのコンパクトデジカメIXY DIGITAL 400。長らく山行の相棒として胸ポケットに収まってきて、去年から無雪期の主役はNIKON D40に譲ったとはいえ、一眼デジカメでは面倒な雪の時期にはまだまだ活躍してもらうつもりだったのだが、ついにお別れか。帰ってから、最後に撮った写真を見てみると、通し番号は5千を超えたところ。大部分が山の写真だから、4年と少しでよく撮ったものだ。このカメラの400万画素というスペックは、今ではとうに時代遅れだが、最近の1000万画素を超えるコンデジのように無理はしてないからノイズは少ないし、メリハリの効いた絵作りは、色数少なく光量たっぷりの雪山にピッタリ。モニターで見るための写真にはなお十分なカメラだと思っている。
 で、思い出したのが、「故障したらリコールを疑え」という教訓。いつぞや子どものカメラを有料修理に出したら、実はリコールにかかっていて、送料も向こう持ちにできたのに、ということがあったのだ。念のためにキャノンのサポートページを見てみると、嘘みたいだが、あった。2年も前にリコールが出ている。症状はほぼ同じ。当時の価格COMの掲示板は、新品最新のIXYに無償交換してくれるという話題でもちきりだ。交換部品調達が遅れたための一時のリコールバブルだったみたいだが、さもしいなあと笑いつつ、ちょっと羨ましくもある。さっそくサポートに電話してみると、翌日には引取りに来るという文句のない対応。残念ながら交換の話は出なかったが、長く親しんできた機種なのだから、延命させられるのならそれがベスト。もうしばらくは山に連れていけそうだ。