雪消

 少々腹具合が悪いのと、週間予報を見ると来週も氷ノ山辺りは雪勝ちで、今年の氷ノ山は一昨年並みとはいかなくても、雪が長く楽しめそうな雰囲気が濃厚になってきたので、焦って降りたての深重雪に突撃するのは自重。まあ、易きに流れたということでもあるが、明日は台高辺りで今年初めてのスノーシュー遊びを楽しむことにしよう。
 朝方は気温が低くて、家の周囲には凍てた昨日の雪がたくさん残っていたが、陽差しが降り注ぐとたちまち雪消が始まる。デッキで光を浴びつつ見ていると、白い雪が見る見る色を失い、シャーベットになっていく。屋根から滑り落ちた雪が、トタン屋根を打つ大きな音がときおり辺りに響いて、まるで北国の春だ。午後には白いものは日陰にわずかに残るばかりで、いつもの風景が帰ってきた。下界では春はすぐそこ。そういえば南京町でバイトをしている娘は、今日、春節の獅子舞に御祝儀をくわえさせる役目を仰せつかったそうな。