Windows Vista の文字コード

 つい最近まで知らなかったのだが、新しいWindowsOSのVistaでは、使われる日本語の文字コードが変わっているらしい。XPまではJIS X 0208という文字コードが使われていたのだが、Vistaでは代わってJIS X 0213というコードが使われているようだ。
 違いは、前者が第1・第2水準漢字として6,879文字を含んでいるのに対して、後者はJIS X 0208を包含しながら、さらに第3・第4水準漢字4,354字が追加され、合計11,233字を含む、大きく拡張された文字セットだということのようだ。
 こう聞くと、フリーテキストのウェブへのアップをやってきた人間にとっては、貧弱な文字コードは長年の悩みであるわけで、結構な話とも思えるのだが、そう単純ではないのが文字コードというもの。
 Windowsパソコンを使っている人すべてが、一気にWindows Vista に乗り換えるなら、そして新文字コード対応のソフトのみを使うなら問題はないのだろうが、普及が遅れるだろうと言われているVistaだけに、当分はXPとの混在は避けられない。つまり、パソコンによって使えたり・使えなかったりする文字があるというかなりヤバイ状態が、Vistaの発売によって徐々に広がり始めていると言えるのだ。
 Windows Vista で稀少な漢字を入力する時は、それがXPで表示できるものかどうかを確かめる必要がありそうだ。特にウェブや電子メールで流すテキストの場合、第三・第四水準漢字は、ソフトによってはXPで表示できない場合があるため、使えるのに使えない、という情けない状況が続くことになりそう。まあ、これまでのXPでも、ユニコードでかろうじて表示される補助漢字というものがあって、これもソフトによっては表示できなかったわけだが、それがVistaではよりシビアになるということだろう。
 とにかく文字コードの問題はややこしいので、これ以上深追いして馬脚を露すのは避けることにして、以下はこの問題の簡単なリンクリスト。興味のある方はご参照ください。
マイクロソフト,新文字セット「JIS2004」への移行措置を明らかに/ITpro
Windows Vistaが新JIS規格フォント対応MYCOMジャーナル
Vistaがもたらす文字コード問題日経パソコン
Vistaで化ける字,化けない字/ITpro
マイクロソフト、Windows XP対応のJIS2004互換フォントPC Watch
文字コードWikipedia
JIS X 0213Wikipedia
日本語文字の表示機種依存性Wikipedia