今昔文字鏡

 紀伊國屋書店から「今昔文字鏡」のバージョンアップのお知らせが届いている。江戸や明治のフリーテキストを入力するのに重宝している漢字検索ソフトだ。2002年以来2度目のバージョンアップで、収めている漢字が10万字から15万字に増えたという。
 ユニコードが使えるソフトが増えて、以前にくらべて漢字環境がずいぶん充実してきた。特にIEFireFoxNetscapeなどのウェブブラウザがユニコードに対応しているので、フリーテキストもTEXTファイルからHTMLファイルに切り換え、遠慮なくユニコード文字を使用している。もしかしたらHTMLのコードもユニコードを指定すればいいのかもしれないが、まだ少し不安でシフトJISのまま、ユニコード文字は数値参照で表示するようにしている。IMEの漢字変換で容易に見つからない文字は、「今昔文字鏡」で探して(まず見つからないことはない)、ユニコードにあるなら数値の貼り付け、ないなら画像で貼り付け、その両方ともこのソフトで簡単にできる。
 使っているのは最初のバージョンで収録漢字は8万字だが、文字数にまったく不足は感じない。不満があるとしたら、検索の履歴が完全には残らないとか、利用できる文字画像の大きさが限られている、といった機能面ぐらいだろうか。これらは新バージョンでは改善されているはずだから、さっさとバージョンアップすればいいのだが、今度の第3版への優待価格でのバージョンアップは第2版からだけ。第1版の使用者は正規価格3万弱で買うしかない。そんな殺生なという気分だ。