山は冬

 明日はアルプスと書いて、いつもの南岳小屋のホームページをチェックして我が眼を疑った。3000mの稜線は冬になっていた。穂高から白馬から遭難のニュースが届く。「秋の山は冬の装備で」よく聞く言葉だが、従っている人はまずいない。天気のいい秋山は短パンでも歩ける。明日は秋のズボンにするか、夏のズボンにするか、迷っていた。もちろん強力な低気圧が居すわる時に出かけるつもりはなかったが、こんなことになろうとは想像だにしなかった。
 そろそろ盛りの涸沢の紅葉が気にかかるが、穏やかな秋が戻るのを少し待とう。