雪の朝

 昨夜からの雪が残るなか、用事があって三宮を往復。道は真っ白で至るところで車が難破している。甘く見たのかノーマルタイヤで出てきた人が結構多いようだ。平地では何とか進めても、坂に差しかかるとたちまち駆動も操舵も効かなくなる。側溝に突っこんだり、前の車に追突したり、ただ立ち往生したり、茫然と雪の路面を見つめるドライバーが幾人も。その横をお気の毒にという気持ちに少しの優越感を交えて走り抜けていたら、対向車線で転倒したバイクと人が滑ってくるのに危うく接触しそうになる。くわばら、くわばら。雪の林道を登山口へ向かうより、こんな道を走る方が何倍も危ないわ。午後、あらかた雪が消えてから買い物に出ると、朝の名残の車がまだ何台も放置されていた。すっかり乾いた道の真ん中に。