ジャーマン・アイリス

 ジャーマン・アイリスの最盛期。花がない時は、アヤメや花菖蒲のようなしなやかで瑞々しい葉ではなく、無愛想な白っぽい剣葉が突っ立っているだけの植物なのだが、一旦花が咲くと、花形といい彩りといい、何ともゴージャスで気品があり、ついついカタログを調べて買い足したくなってしまう花。コレクションに走ってしまう人の気持ちがよく分かる。写真のダスキー・チャレンジャーは、うちのジャーマン・アイリスでは、丈夫でよく咲き、花も大きく豪華な優等生。蕾にのぞくほとんど漆黒の花弁は、開くと濃い紫になり、香りはないが辺りを圧倒する存在感を示す。今夜は雨になって、このみごとな花容が乱れてしまうのが実に残念。ただ蕾は数個あるので、もうしばらくパープルの豪奢を楽しめそう。

Iris germanica 'Dusky Challenger'