下山吟 ―但馬氷ノ山― 長い稜線を離れて最後の下りにかかる谷を埋めた雪にもう冬の危うさはなく踵に重心をあずけて崩れる雪を踏みしだいていくと閉じたスキー場のまだ白い広がりがたちまち目の下だ谷を抜けてなだらかな山すそに降りたてば慎重に追ってきた大…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。