パラダイス

 実家への途次、富田林のみかん園に寄ると、そこはパラダイスと呼びたくなる面白い場所でした。といっても、そのままの意味でのパラダイスではなく、ウィキペディアの定義の最後にもある『「探偵!ナイトスクープ」で紹介された(されるような)集客のなさそうなスポット、珍名所』の謂い。

 ただ、ここはみかん狩り・栗拾い・イモ掘りという実利的な呼び物があるので、集客はかなりありそうで、遊具やザリガニ釣りで遊ぶ子ども連れやバーベキューを楽しむ若者グループの姿が、寒くなった今も見られます。

 けど、そこはやはりパラダイス。上の写真のほとんど偏執的なメッセージボードの数をご覧いただいても、園主が濃厚な思い入れとDIY精神を貫いて構築・運営している特異な施設であることがお分かりいただけるのではないかと思います。

 それはともかく、家族4人、バーベキューで腹を膨らし、営業最終日とかで残り少なくなった蜜柑を狩り集めて、十分に楽しんで山を降りました。下り道からは、秋色の丘陵地の向うにわがふるさとの山金剛山の立派な姿も。

 ちなみに左の邪魔な建物は、南河内清掃施設組合第1清掃工場という曖昧な名前のゴミ焼却場。気になって調べてみると、古い基準で作られた施設らしく、EU基準の数倍というけっこうなダイオキシンを出しています。果樹栽培が盛んな土地にあるべき施設とは思えません。