泣菫随筆


 正月以来、すっかり薄田泣菫の随筆に惚れ込んで、オークションやネット古書店で安く出てるのを見つけては手に入れてきた。もう一冊『大地讃頌』も注文しているのだが、古書店がすぐには見つからないと言ってきたので、気長に発掘を待っているところ。
 現在文庫本で手に入る『艸木蟲魚』『獨樂園』を合わせて、これで大阪毎日でコラムニストとして活躍していた泣菫が、パーキンソン病のため西宮の自宅に籠もって以降に書いた名随筆がほぼ揃った。あとはゆっくり味わうのみ、とは言いながら、このところ心落ち着かない作業があって、酒を飲んでテレビを見ている時間はあっても、じっくり本を読む態勢になれないという、いつもながらの積ん読のパターンにはまっている。もちろんこれはリモコンを棄てて読むべき本。中身については今度また。