ポスト親指シフトノート


 液晶がだめになった純正親指シフトノートの後釜探しがようやく決着。各メーカーのミドルサイズノートやいわゆるCULVノートを探しに探しても見つからなかった親指シフトに適したキー配置のノートパソコンが意外なところに見出された。なんと、かのThinkPadシリーズである。
 IBMのと言いたいが身売りされて、今やLenovoという中華メーカーの製品だが、まださほど中国的劣化は蒙っておらず北米時代以来の根強い支持者がいるという質実剛健なノートである。しかし、まあそんなことは後から分かったことで、こちらとしては質実剛健であろうが華美軟弱であろうがキーボードさえ親指シフトに適合すればよかった。
 で、このThinkPadシリーズのキーボード配置は全機種ほぼ共通で、ホームポジションJキーの正しく真下の位置に親指右キーになる変換キーがあり、親指左キーになる空白キーはその左にVキーの左端まで伸びるという設計になっている。変換キーの位置は完璧、空白キーもほぼ適合、もう少し左に長ければこちらも完璧だったが、各メーカーに門前払いされ続けた身には御の字の親指シフト丸適ノートである。
 13インチのX301がほしかったが、なぜか入荷未定で値引きも少ないので、14インチのT400を選択。デュアルコアCPUに2ギガメモリー・250ギガディスク、WXGA+LEDバックライト液晶で週末キャンペーンを使ったら…、いやあ、ノートパソコンも安くなったものだ。ネットブックの流行以来、ノートパソコンの低価格化は一段と進んだ様子。
 さて、使用感はというと、かなりいい。すべてが早くなって、6年使ったデスクトップに戻るとまどろっこしくて仕方がない。高解像度液晶だから14インチでもDTPソフトが無理なく使えるし、Windows7もそんなに違和感はない。やっぱりパソコンは新しくないといかんなあ。そして何よりも親指シフトがスムーズにできている。Japanist2003の快速親指シフトWindows7でも問題なく動作しているし、ThinkPadのキー配置、しっかりしたキーボードが親指シフトに期待以上に適合している。いやあ、気に入ったなあ。親指ノート代替パソコンはThinkPadに決まり。申し訳ないが、割高な純正パソコンを選ぶ理由はもうあまりなさそうだ。