市美

 タダ券を頂戴していたので最終日に大阪市立美術館道教展に出かけた。馬の耳に念仏。どうも神秘系・秘儀系は苦手なので、さらっと一巡して終わる。大変力の入った催しだったことは分かった。熱心に見ている人が多いことにも感心。道教は日本ではごく傍流の宗教だが、実は寺院から習俗まで幅広く影響が及んでいたようだ。陰陽道も風水も八卦見も庚申さんもみんな道教起源。大峰奥駈でおなじみの修験道にも道教の影響は流れ込んでいるらしい。寺院を守る伽藍神というのがあって、これも道教の神様の姿をしているというから面白い。
 ついでに併催の水に関連する絵を集めた特集展を見る。こっちの方がしっくりくるなあ。明清画がなかなか充実。石濤も2枚。と、鐵翁最晩年の傑作仙境図も一点招来されている。清荒神も長く行ってないぞ。
 お土産はミュージアムショップで見つけた中国古代武器のミニチュアセット。こりゃ楽し。