iPhone体験


 家人が携帯を新しいiPhoneに換えたので、時々取り上げて遊んでいる。いやあ、面白い。タッチパネル中心の操作体系で、サイズの割にはウェブブラウズが楽だし、App Storeから有償・無償のソフトをダウンロードすることで、パソコンのようにやれることがどんどん広がる。ただし、ウェブブラウザーSafariしか使えず、ソフトが入手できるのはApp Storeからだけで、この小型コンピューターの自由はアップルの許す範囲でという限定つきなのだが。
 個人的に面白かったのは、GPS機能が仕込まれているので、ソフトとの組み合わせでナビやログ取りができること。山でGarminの代わりにというのは無理としても、町歩きでは地図や航空写真に正確な現在地が出せるだけでなく、Googleマップの検索を使うことで周辺の豊富な情報を自在に得ることができる。これからは旅行の際に大いに役立ちそう。
 もう一つ気に入ったのは、青空文庫の読書ツールとして利用できること。i文庫や豊平文庫といったソフトを買うと、青空文庫の膨大な書籍データが読みやすい画面で落着いて読める。まさに掌のなかの図書館。青空文庫リーダーとしてはサイズといい、インターフェイスといい、iPod touchとともに最上の機械ではなかろうか。そのうちApp Storeで新刊の小説などが売られるようなことになって、日本の電子書籍流通がiPhoneによって本格化するという可能性もなきにしもあらず?