ペン・デジタル


 心待ちにしていたオリンパスマイクロフォーサーズ機「E-P1」が発表された。昼間など、オリンパスの商品サイトはほとんどつながらず、カメラファンの注目のほどがうかがえる。代わってデジカメWatchが素早く情報を上げてくれたので、概要を知ることができた。
 う〜ん、魅力的だけど、即予約というほどではないなあ。
 箱体はさすがに小さい。先行するパナソニックマイクロフォーサーズ機の7割方という所だろうか。コンパクトデジカメほどは薄くはないし、レンズ、特にズームレンズをつけると出っ張るので、胸ポケットに入れることは無理でも、ジャケットのポケットに入れることはできそう。だから、山カメラとして使うなら、夏は肩から下げることになるが、冬はアウターのポケットに収まりそう。いずれにしてもD40をぶら下げて行くよりは楽に携行できるだろう。この点では大いにそそられる。
 けど、マイナス点も。個人的にいちばん気になるのはファインダーがないこと。光学ファインダーはもちろん、パナソニックにあった電子ファインダーもない。旧弊な人間なので、ファインダーをのぞかずにモニターだけで構図を決めるのは頼りなくて仕方がない。簡単なスナップならいいが、構図にこだわる風景写真などはやはりファインダーだ。コンパクトデジカメでもそうしていたし、一眼レフを買ってからは、やはり写真はファインダーをのぞくことから始まると再確認した。このペン・デジタルではモニターを見つつレンズを回してズーミングすることになる。想像するだにちぐはぐな感じだ。
 そして値段がちと高めなのもつらい所。パナソニックは価格設定で頑張って、女性やコンデジからのステップアップ層をねらったのだが、この値段ではそういう訴求層ではなさそう。一眼レフを既に持っている人のサブカメラ、あるいはコアなカメラファンが好むレンジファインダーのデジタル版といったねらいだろうか。確かに金属ボディとシルバーの小さな交換レンズはちょっと持ってたい気持ちにさせるなあ。
 後は画質。これで目が覚めるようないい絵が撮れたら、ぐらっとくるかもしれないがどうだろう。しばらくはレビュー記事を頻繁にチェックすることになりそうだ。
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