ヤマシャクヤク

Paeonia japonica
 数年前にどこかの道の駅から連れ帰ったヤマシャクヤク。椿の下に植えたら、毎年この時期に1輪だけ花を咲かせる。純白の花は、これまで壺状にわずかに開くだけの頼りなげな咲きぶりだったが、株が充実してきたからか今年はなかなかきれいに開いた。
 原種のシャクヤクの一つだが、園芸種のシャクヤクは大陸原産の種類をもとに作られ、ヤマシャクヤクの遺伝子は入っていない。こちらはもっぱら山野草の愛好家に栽培されるのみ。山歩きでは稀にみごとな群落に出会うことがあるが、秘密にしておかないと盗掘が心配な絶滅危惧種。花の寿命は短く、これは日曜日の写真だが、今日見ると早散って蕊だけが立っていた。