WiMAX

ITU、「WiMAX」を国際標準にITmedia
 次世代高速無線通信規格のWiMAX(ワイマックス)がいよいよ現実のものになってきたみたいだ。この秋には、総務省が国内での次世代高速無線通信事業の免許交付を、2社に対して行うらしい。この2つの枠を、WiMAX方式を採る3つの事業連合と次世代PHS方式を掲げるウィルコムの計4社が争っているとか。けど、世界がWiMAXに雪崩込んでいる今、アジアで普及しているとはいえPHSというのはどうなんだろうなあ。
 まあ、ややこしいビジネスの話は置いといて、1ユーザーの視点からWiMAX後の情報環境を希望的に想像してみた。
#1 まずUSBやPCカードで挿せるWiMAXアダプターが普及し、続いてパソコンにWiMAX受信機能が組み込まれる。パソコンからのインターネット接続は、ノートパソコンを中心にWiMAXが主流になる。ADSLは駆逐され、FTTHだって安泰ではないかもしれない。
#2 携帯情報端末市場が一気に拡大する。iPod touchのようなマルチタッチ・インターフェイスが主流になり、バーチャルキーボードのような使いやすいモバイル入力が開発される。いつでもどこでもスピーディなネットアクセスと本格的な情報発信が可能になる。
#3 メールを含めたモバイルデータ通信はWiMAXでという傾向が強まり、従来の携帯電話は話すためだけの機械に後退する。携帯電話料金は低落し、やがて莫大な施設保守費用がまかなえず、携帯電話機能そのものがWiMAXを通じたネット電話・テレビ電話に吸収されて、携帯電話網は消滅する。
#4 あらゆる家電製品がWiMAXにつながり、パソコンやPDAからのコントロールが可能になる。ハッキングによる家電製品の暴走が問題になる。車の情報機能も一気に拡大する。カーオフィスなるものが登場して、営業マンは車が仕事場になる。
 ちょっと先走り過ぎ。でも、今後数年、WiMAXがどう情報環境、というか時代を変えてしまうか、興味津々の見ものなのだ。iPod touchも欲しいけど、今はぐっとこらえて、2〜3年後に到来するだろう爆発的PDA時代に期待。