チャイコフスキー・コンクール

 BS Japanでこのあいだのチャイコフスキー・コンクールを取り上げた2時間の番組をやっていた。ほんの触りだけだがヴァイオリンで優勝した神尾真由子の演奏もあって、その迫力に驚いた。本選の協奏曲など会場を圧倒していて、優勝して当然の大才だと感じた。こんなすごい演奏家が出てくることを見ると、最近は中韓に押され気味だという日本の音楽教育もまだまだ棄てたものじゃないな。すでに庄司紗矢香という人もいるし、これから日本出身の女流ヴァイオリニストが楽しみ。将来的にはヴィルトゥオーゾ的演奏にとどまらず、バッハの無伴奏とか、音楽家としての総合力が求められる深い曲で、名演を残す演奏家に成長してほしいものだ。ピアノの内田光子みたいに。