地面写真

 自転車で東京近辺を走り回って、1日に何千カットも撮るという若い写真家、内原恭彦氏のページ[Son of a BIT]をときどきのぞく。以前に見た、何の変哲もない地面を撮った写真が変に印象に残っている。地面というのはもしかしたらものすごい素材かもと、夕方カメラを手にうろうろしてこんな猿真似ページを作ってみる。
 面白いんだか、面白くないんだか分らないが、自分の目が見たのとは少し違う光景が現出しているようでもある。カメラというの人の作為を反映する機械ではあるけれど、ときには日常の目が流して見ているものを、愚直に無垢に映像化してしまうものかもしれないとも思う。そこに世界の新しい断面が現われるのかどうかは知らないが。