作 恵乃智 源之酒

 雪の便りを聞くようになると、日本酒を選ぶことが多くなる。春までは一升瓶が寒夜の友だ。今夜の酒は、サノヤ酒店から届いたばかりの作。ザクと読む三重の酒だ。この源之酒というバージョンは、火入れがされているのに、新酒の風味があるという不思議な酒。クール便代がいらないし、保管温度を心配する必要がないので、入荷したときには注文することが多い。これを吉野杉の酒器に入れて、小さな盃でチビチビやるのが、気に入りの飲み方。今夜の肴はししゃもの焼いたの。写真もうまく撮れて、ちょっと決まり過ぎだなあ。