草黄葉

 一晩冷たい雨が激しく降り注いで、庭からまた少し緑のいろどりが後退した。けなげに咲き続ける宿根サルビアの赤や青、バラのピンクが少しずつ寂しくなっていくのと入れ換わりに、黄や茶色が増えていく。この季節に短い盛りを迎える、うちでは雑草扱いの小菊は、開花自体にどこか秋の寂しさをまとっているので、季節の流れを遅らせる助けにはあまりならない。神戸の平年の初霜は12月16日前後だそうだが、ここは少し標高が高いのでもっと早いはず。今年の花もあと一月足らず。

シラン↑とギボウシ↓の黄葉はそっくりないろどり