嘱目2題

▽仕事で大阪の某大学へ。空き時間がたっぷりあって、一人の建築家が20年近くかけて作り上げたというキャンパスを見て回る。特に最後の建築は評価が高く、幾つかの賞を得ているらしい。控えめな入口を入ると、吹き抜けの大きな空間があり、一番奥にパイプオルガンが屹立する。それに向かって円形劇場風のひな段が続き、学生の弾くオルガン曲が響くなか、幾人かの学生が腰を下ろしていた。羨ましい空間。ときおり演奏がつかえるのがご愛敬。

▽帰路、阪神高速から見た夕焼け。両側が高い遮音壁に囲まれているので、まともに見えるのは、道が真っ直ぐ西を向いたときだけ。しばらくデジカメ片手に運転をしてワンショット。このところ典型的な小春日和が続いて、毎日いい夕焼けが見られる。