鈴鹿秋色

 週末はK氏と久々に鈴鹿へテント山行。旧永源寺町の甲津畑から千草街道を歩き、杉峠を少し下った御池鉱山跡で幕営。さっそく焚き火をこしらえて、火の世話をしつつカップ酒などきこしめし、夜気が背中に迫るまでうだ話をして過ごす。この鉱山跡は広いステージが幾つもあって、目の前には愛知川源流の大きな眺めが広がり、最高の幕営適地。周囲の山肌の黄紅葉をのんびり眺めて過ごすのもいいし、往時には数百人が暮らしたという鉱山町の生活をしのびつつ、今も残る様々な石垣を見て回るのも面白い。
 次の日は雨乞岳を越えて笹の海に迷いつつ奥ノ畑峠から奥ノ畑谷を下降。この谷は地形が穏やかなうえ、みごとに黄葉する灌木が多く、秋になると訪れたくなるコース。今年は盛りには少し早かったものの、まばゆい黄色に薄緑がまじる明るい谷を気ままに歩いて、満ち足りた気分で千草街道に戻った。
千草街道の黄葉はこれから
焚き火があると山の夜は楽しい
朝の鉱山跡テント場
錦繍の雨乞岳南尾根
笹原の稜線を行く
明るい奥ノ畑谷を下る