浦上玉堂展


 岡山県立美術館で開かれている浦上玉堂展を見てきた。「最高最大の回顧展」とうたわれているだけあって、玉堂の奔放な絵がこれでもかというほど並んでいて、特異な南画世界を堪能できる大展覧会だった。玉堂ファンはもちろん、近世絵画が好きな人は、少々遠くてもぜひ出かけるべきだろう。岡山はこの29日までだが、11月3日からは千葉市美術館に場所を移して開催される。
 また、網羅的な図録も手に入れておく価値大。今後は玉堂を語る場合、必ず参照されるべき基本的な資料の一つとなるのではないだろうか。そんな学術的な興味はなくとも、オールカラーで見応えがあるし、内容が充実している割には値段も手頃。買わずに帰るのはいかにももったいない。上記2館とも、ネット通販も可能だ。