京鹿子or越路下野草

10年以上前にキョウガノコということで購入して、以来椿の蔭で毎年あでやかに咲いてくれる花。さすがに日本産の宿根草だけあって、古株になっても衰える様子は見えない。そばに植えたホスタのジューンの明るい葉の上にピンクの小さな花がこぼれて面白い。 と…

変わり種

G.×oxonianum 'Clarige Druce' G.×oxonianum 'Clarige Druce'×self 上がゲラニウムのオクソニアナムという種類の一園芸種'クラリッジ・ドリュース'の花。下はその自家受粉した種を播いて咲いた花。この種の自家受粉株は数株庭にあるのだが、他は親とほとんど…

草抜きほか

山に行きたい気持ちを抑えて土仕事。 まず家周りの草抜きと草刈り。雨が降ればすぐにまた伸びるのだが、入梅前にめだつところだけ刈っておく。それからいくつかの庭仕事。やはり草抜きとこの時期恒例のストレプトカーパスの土替え、ゲラニウムの苗の鉢増し。…

クサイチゴ

木苺の季節である。カジイチゴという2mにもなるシュートを直立させる種類が庭にあって、この季節、黄色い液果をつけるのだが、この実はさほど美味くない。それに鳥にめだちやすいらしく気がつけばついばまれてしまっているのが常。それよりもフェンス周り…

寸描

まだ日射しの届かない庭。デッキの手すりにおいたゲラニウムの鉢が、夜の間閉じていた花をまた開き始めた。5月の朝も下旬ともなると、ひんやりと湿った朝露に初夏の気配がただよう。今日も日中の気温はぐんぐん上がりそうだ。

毛虫禍再び

去年に続いて毛虫が多い。といってもただ一種、マイマイ蛾の幼虫である。薔薇・柿・ツツジを中心に、大事なゲラニウムもうっかりしているとやられている。朝夕、火挟みをもってうろうろして、二三十匹ひねりつぶしても、翌日には同じところに同じほど見つか…

ジャーマン・アイリス

の季節到来。といっても、今年は強健なダスキー・チャレンジャーと、昔から庭にあった薄オレンジの古い株の2種類しか咲いていない。他に数種あって、去年はとりどりに咲いたのだが、日当たりか水はけか、その後の生育条件が悪くなったようで、どれも新しい…

ビオコボ

午後遅くからすっきり晴れた。ずいぶん肌寒いが、庭を眺めながらデッキで安ワインをがぶ飲みしているといい気分だ。一雨あって、よく潤った庭には花をつけている種類が一気に増えた。薔薇の足元ではゲラニウムのカンタブリギエンセがたくさん伸ばした花茎に…

慈雨

五月晴れどころか夏近しを思わせる日が続いた今年の連休以降。雨勝ちだった去年とくらべて、やっぱり5月はこうでなくちゃと言いたいところだが、さすがに庭土は全体に渇き気味だし、鉢など早くも毎日水を遣らなくちゃ萎れてしまうものもある始末。そこにこ…

フェンス薔薇

庭の2辺のフェンスを飾って薔薇が咲いている。モッコウバラは黄色い八重の小花をしなやかな枝いっぱいにつけて花の滝のように今満開だ。ナニワイバラは白の一重に金の蕊のおおらかな大輪を剛直な枝から次々に咲き出させている。片や八重小輪、片や一重大輪…

花時間近

放射冷却でよく冷えた朝。カメラを手に庭を一回りして咲き始めた花を接写。タムロンのズームもある程度接写は可能だが、シグマの単焦点50ミリマクロのシャープな描写にはとても及ばない。結局万能レンズなんて存在しないから、それがまあ一眼レフの利点でも…

木の芽雨

と呼ぶには少しく冷たい春の雨が続いたが、植物はそれでも一気に伸長して、庭木に芽が吹き、花壇では園芸植物・雑草ともども、緑の割合が急速に広がった。ゲラニウムはこんもりと形よく株を広げ、ジャーマンアイリスは灰緑色の剣葉を突き上げ、ヘメロカリス…

ジューンベリー

ジューンベリーの花盛り。バラ科の落葉高木で和名アメリカザイフリボク。ザイフリボクというのは「采振木」で、花の様子が武将が戦で打ち振る采配に似ているからだという。日本在来のザイフリボクは別名シデザクラ、花はやはりきれいだが実は食べない。6月…

アカボシシャクナゲ

うちのシャクナゲで一番最初に咲くのがこのアカボシシャクナゲ。日向に地植えしているせいか、早咲きで知られるヒカゲツツジ(名前はツツジだがシャクナゲの仲間)の鉢植えよりも早い。台湾原産のシャクナゲで耐暑性抜群。最初は夏にムクゲの木陰になる場所…

粒々

せっかく買った粒状培養土だが、もったいなくて大きな鉢に使う気になれない。かといって、根が繊細な植物にはどうも合わないような気がする。で、庭に降ろした残りの西洋オダマキに試してみた。しかし、これは土というより、どう見てもハムスターの餌または…

ヤマガラ

タムロンのスーパーズームで撮る庭に来る野鳥、その3。最初はほっぺたの白がよく目立ち、おなじみのシジュウカラかと思ったが、子どもたちが昔「パンダ鳥」と呼んでいた白黒2色のあの鳥とは違って腹には鮮やかな茶色が。ネット野鳥図鑑を見たら、同じシジ…

年越し苗

朝から雨もよいで、残っている鉢の植え替えはパス。それにもう用土がない。いつも太陽殖産の用土を買う志染のHCのチラシをネットでチェックしてみると、少し安くなっているようなので買い出しに出かける。例の粒状培養土も折よく特価で、一袋買ってみる。…

粒状培養土

先日ホームセンターの園芸コーナーを物色していて発見したのが標記の代物。名前の通り、ハイドロカルチャー用のハイドロボールみたいな粒状の土を主体にした用土だ。調べてみると、3年ほど前から出ていたもののようで、ネットではかなりの評判を呼んでいる。…

本日もハンドフォークやボーダーフォークを手に土と格闘。というよりも、フォークを気持ちよく突き刺して、固まった土を膨軟にしていく作業はけっこう快感なので、汗はかくけれど土遊びの気分。ただ、屈まった姿勢が続くと腰がだるくなり、あ痛たたと伸びを…

庭始め

暖冬だった去年にくらべて2週間遅れで園芸始め。完全に春を思わせる陽ざしの下、花壇の整備にいそしんだ。例によって宿根草花壇の全面的な堆肥の混ぜ込みと株の移動。特に注力したのがゲラニウムのコーナーだが、去年2年目でよく咲いてくれたマグニフィカ…

マンサク満開

開き始めのまだ花弁の縮かんだ姿を以て面妖と評したのは申し訳なかったけれど、こうして満開になってもやっぱり奇妙なマンサクの花。日本ではまだ真冬といっていいこの時期に咲くのは、半分混ざった中国のマンサクの血がさせるフライング。どこにもこの色と…

セロジネ

温室で今年も咲いた小型洋蘭のセロジネ・インターメディア。冬の加温さえしてやれば、後は木枠に何年も植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれる手間なしの洋蘭。リップに薄い黄色の入る純白の花弁は清楚で、よい香りも少し。ゴールデンウィークから霜前までは…

マンサク咲く

今年も庭の花の先兵は、鉢で咲いてるクリスマスローズのニゲルは別にして、マンサクのオレンジ・ビューティ。枝先に花らしくないごちゃごちゃした姿で花弁を綻ばせている。あまりに面妖な花なので、例年の如く鼻を近づけてほのかな香りを確かめずには居れな…

寒肥ほか

少し陽差しが回復したので、庭の冬の作業に勤しむ。温暖化でいつまでも葉が落ちず、遅れていた宿根草ボーダーの刈り取りと、その枝をそのまま株の上に積み重ねてお手軽マルチング。続いてバラの剪定と施肥、鉢バラの植え替え。最後に花木に寒肥をやってお仕…

植え広げ

というには少し塔が立ち過ぎているのだが、秋遅くに蒔いたゲラニウムの苗の植え替え。本来、真冬にやるべきことではないのだろうが、グリーンハウスに入れていれば何とかなるだろうし、これ以上貧栄養の種蒔き用土で成長させるのも可哀相なので、年越し前に…

冬のサルビア

まだ咲いてる宿根サルビアのブルーマジェスティ。2mほども伸びた茎の先の花がしぶとく残っているし、茎の途中の脇芽から伸びたコンパクトな花穂も元気だ。寒さが深まり霜が下りたら葉も花もいっぺんに傷んでしまうだろうが、この様子では花壇は緑を残した…

耐病性バラ

サルビアと競うように健気に咲いてる秋のバラ。今年は病気に強いという触れ込みの2種類のバラを導入した。殺菌剤を使わないうちの庭では、筋金入りの耐病性が不可欠なのだ。結論から言うと、 ミストレス・クイックリー◎ ペガサス× どちらも強健と聞いたイン…

秋のサルビア

庭の花の1年を締めくくるのは、今年もやはりサルビアたち。こぼれ種で鮮やかなスカーレットやピンクの花を咲かせる1年草のサルビア・コクシネアも、寂しくなった花壇にひとときの彩りを取り戻してくれる種類だが、やはり嬉しいのは、もう長く庭にいる宿根…

林達夫・ローズマリー

『私のように庭を歴史的な植物蒐集の場所としている人間にとっては、庭はいわば日附ある風景である。…中でもラヴェンターとマヨナラ草とはその由緒深さから言っても風情から言っても私の偏愛の植物で、私の庭でもこの両者には断然優先の場所が与えられている…

異邦人

アジサイぐらいの大きさのこの派手な花。実は名前も知らなければ、氏素性も知らない。親類の庭からやってきて、いつの間にか居ついてしまったが、元の庭にはもうなく、尋ねてもそんな花あったかいな、と言われる家なき子。こちらの庭で大切にしてやればいい…