2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

イングリッシュ・サマー

大陸生まれの冷涼な空気が流れ込んでいるらしく、昨日から過ごしやすい温度と湿度の夏になっている。きっとイギリスの夏はこんな感じなんだろうな。これなら、暑さに弱い宿根草も恙なく夏を越すどころか、夏中花をつけ続けるに違いない。まさに園芸家のため…

小田 実

小田実、死す。4月下旬に末期癌であることを公表してから、結局自身が予想していたうちの最短の時間しか残されていなかったわけだ。まだ書きたい小説が幾つもあったようだが。 行動者としての小田実についてはたくさん出ているので、小説家としての小田実に…

参院選

自民大敗。けど安部退陣はすぐにはなさそう。憲法改定の野望がこれで立ち消えになるかといえば、微妙だろうなあ。民主は勝ったけど、棚ぼたの感が強い。為政者・行政官・公務員の頽廃が次々に露わになって、その責めは当然与党に行ったわけだが、成り立ちか…

草草草

梅雨明け最初の週末だが、中部はまだ梅雨のしっぽを引きずってる。山はおあずけで、梅雨が明けたらと思っていた雑草退治。半日みっちりやったら汗だくで、一山登ったくらい疲れてしまった。空き地なら草刈機が早いのだが、庭ではそうも行かないので、這いつ…

北ア・ネット

これまで有料会員にだけ公開されていた[北アルプスブロードバンドネットワーク]のコンテンツが無料で利用できるようになったと、南岳小屋のホームページにアナウンスされていたので、さっそく登録してのぞいてみた。加盟小屋のライブ映像や近況報告が嬉し…

アジア・カップ

3連覇ならず。いや〜残念。しかし、日本のサッカーって、相変わらず焦れったいなあ。中段で相手ボールを取っても、後ろにパスしてしまうんだもんなあ。パスの大半が横パス・後ろパスっていう戦い方、どうなんだろ。みんなで丁寧に繋いで、形を整えて、じっ…

棒蘭

屋久島生まれのボウランの花。風蘭のすぐ横で咲いてたので、こちらも一応。ほんとに棒のような愛想のない葉とごくごく地味な花。風蘭のついでに鼻を近づけると、かすかに悪臭に近い匂いがする。片や繊細高雅、片や朴訥蕪雑、といえば、あまりに人間本位の評…

風蘭

Neofinetia falcata 梅雨明けを待っていたように、木槿の枝に吊るした風蘭が咲き始めた。長い距が特徴の純白の小さな花だが、清香という表現がぴったりの清々しい匂いがする。毎年、花時には玄関の横に吊るして、出入りの度にただよう芳香を楽しんでいる。花…

夏山シーズン

週間天気予報を見ると来週は晴れマークが並んでる。ようやく梅雨明け。いよいよ本格的な夏山シーズンの到来。さてさて、今夏のメインプランのアプローチ状況はどうなっているかと、南ア山岳路線の情報を見て愕然。頼みの奈良田〜広河原線は何と全面通行止め…

若い国

「東京は若いんだ。一九七〇年代の頃か、社会の重心を若い方に移して、すっかり子供っぽい町になった。何をやっても半分遊びで、軽くて、頼りない。確実なものが何もない。高層ビルでも三十年で壊すつもりで建てている」 池澤夏樹の短編集『きみのためのバラ…

初蝉

確かに2・3日前の朝、1匹鳴くのを聞いたのだが、それ以来、絶えて蝉の声がしない。7月ももう後半なのに、毎年こんなに遅かったっけ。本州の一番早い夏蝉はニイニイゼミで、子どもの頃の夏休みの最初の朝は、あの甲高い声に取り巻かれて早く目を覚ました…

ゲラ藪

ゴールデンウィーク頃から咲き始めて、まだ咲いているゲラニウム・オクソニアナムとタイニーモンスター。今やほとんどブッシュ状態で、通路を丸々占領してしまっている。特にオクソニアナムの仲間はこの先しばらく花をつけ続ける息の長い種類。ただ、炎暑は…

火星

もうすっかり忘れていたが、あの探査車はまだ生きているらしい。2004年に火星に着陸し、あちこち動き回って面白い写真を送ってきていた2台だ。当初想定していた寿命を大幅に超過して、火星探検は今も続いているようだ。その1台、Opportunityが最近送ってき…

災害大国

東岸を強力な台風が駆け抜けたかと思えば、すぐに大きな地震。この国の自然災害の頻度は世界でも有数ではなかろうか。テレビには上空から鵜の目鷹の目で探したと覚しい倒壊家屋の映像がしつこく映し出される。やがて地上の無残な、しかしあの日以来すっかり…

台風一過

と言いたいところだが、梅雨のさなかの台風は南海の空気を連れてきたらしく、朝から蒸し暑い。避難させていた鉢植えを戻すために庭をウロウロしていたら、たちまち蚊に取り巻かれてしまった。午後は空気が入れ代わったらしく少し過ごしやすくなり、しばらく…

台風

でっかくて強い台風4号が接近中。しかし、なんてくっきりとした目とみごとな渦巻きだろう。我々にとって迷惑極まりない、時に呪わしい気象現象である台風だが、こうして衛星の眼で見ると、いつもその雄大さ、一種の美しさに感嘆を禁じ得ないのは、きっと自…

タイマツバナ

正式な学名はモナルダMonarda、英名ベルガモット、ビーバーム、日本名のタイマツバナは本来赤花をいい、ピンクのものは矢車ハッカと呼ぶという説もある。花と葉っぱは芳香があるから、そのまま茶にしたり、乾燥させてポプリにしたりと、ハーブとして使えるら…

オーソコーツァイト

白山に登っていると、かなり高い所まで、河原で見るような丸い小石が道に転がっているのに気づく。転がっているだけでなく、小石をたくさん閉じ込めた岩が露出していたりする。それは白とか青とか茶色とかの、集めれば庭の飾りにできそうななかなかきれいな…

白山

日曜日は梅雨の晴れ間に白山登山。登山口まで車で入れる最後の日曜なので、天気予報を見てこれは行かない手はないと、前夜別当出合まで入る。翌朝は7時過ぎから観光新道を登って室堂へ。ところが稜線に出た頃から体調悪く、いつもより1時間遅れて室堂着。…

七夕

今日はいちおう七夕。もちろん星は例年の如く見えない。旧暦のゆかしい祭りをそのまま新暦のカレンダーに移した弊害を、一番感じる日じゃなかろうか。近所の幼稚園の門に飾られた笹飾りも、今では早い梅雨明けとまばゆい夏を待つ、子どもたちの新しい風習に…

ユウスゲ

Hemerocallis citrina var. vespertina 数日前からユウスゲが咲いている。夕暮になると、2mもある花茎にレモンイエローの花が開く。うちの宿根草では一番背が高く、花壇から抜き出て咲く様は、夜目にも鮮やかだ。たくさんの園芸種があるヘメロカリスと同じ…

象潟

合歓と芭蕉の句から連想がつながった象潟は、10数年前に訪れて以来、心に残っている土地だ。かつては浅い内海に小島がたくさん浮かぶ松島と並ぶ名所だったのだが、1804年の大地震で土地が2mも隆起して、今では一面の田圃のなかに小山が散在する風景に変わ…

合歓花

裏山に生えたネムノキが机の横の窓にかぶさるほど伸びて、一昨年辺りから花をつけ始めている。ずいぶん以前にこの花に惚れ込んで、山から抜いてきた苗を鉢で育てていたことがあるのだが、簡単に花をつけそうになかったので、庭の花木に導入することはとっく…

吉田秀和

昨夜、教育テレビでやっていた「言葉で奏でる音楽―吉田秀和の軌跡―」というドキュメンタリーは面白かった。制作者のなかに熱心な読者がいたらしく、評論のなかの演奏家への美しいオマージュが、当の演奏家の映像つきでたくさん抜粋されていた。また自身を語…

セーフコ・フィールド

海の向こう側にいる娘から、シアトルに遊びに行って、イチローの試合を見てきたというメールが届いた。44ドルの席を奢ったとかで、「でも上の3階とかやったら7ドルとかやでー!でもあれはちょっと近くでみる方がいいと思うわ!!楽しかったわぁ〜(o^∀^o)」…