2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エマ・カークビー『パーセル歌曲集』

アップルストアから、5色のiPod shuffle登場のメール。ウェブサイトを見てみると、最初のシルバーに4色が加わって、キャッチコピーも“Put some color on.”に変わっている。“Put some music on.”というコピーにはなるほどと思ったものだが、colorとなるとど…

泉 鏡花

旧大屋町横行('06年2月)「雪の越路は、村里も、町も、峰の如き雪に降埋めらるゝ時は、屋根に積つた雪を降す。大空が雲に閉ぢられて、其の白いものが、毎日々々、日とも言はず、夜とも言はず、ひた降に降りしきる間は、たゞ積るばかりであるから、豫て、此が…

カメラップ

またD-40のアクセサリーの話。 昔、カメラが高価だった時代には、お父さんたちはしっかりした革ケースに愛機を入れて首からぶら下げ、シャッターチャンスが到来したときには、麗々しくケースの蓋をあけて、半分はケースに入った状態でパチリとやったものだが…

下地勇・方言・折口信夫

今日、はじめて下地勇の歌を聴いたのだが、最初は中央アジアの曲か何かかと思ってしまった。同じ国の言葉でありながら、まったく理解できない言葉が存在するというのは、ほんとうにインパクトがあることだ。周縁地域の濃厚な方言には強烈なアイデンティティ…

Google Earth

先日のGoogleについてのNHKスペシャルでは、Google支配の問題点を教えられるとともに、あらためてGoogleが実現してきたもののスゴさを実感させられたのだが、その一番分かりやすいイメージとして番組で多用されていたのが、Google Earth。地球上のあらゆる場…

川崎精雄

「三月十八日(晴、後雪) 腰が冷えて、一、二度目をさました。午前三時に起きた。雪がやみ、凄いほどの月明で、雪に挿して立てたスキーの影が、天幕の屋根に映っていた。天幕の内側が白く凍りついていた。青色の天幕だから、寝ている者の顔が蒼白い。こちこ…

国華園カタログ

国華園から春のカタログが届いた。黙っていても季節にはカタログを送ってきてくれる苗屋が何社かあるのは嬉しいものだ。和泉市にある大きな店で、名前の通りもとは菊屋さんだったようだ。今でも秋には菊の全国コンテストを開催しているが、それだけでなく広…

グーグルという権力

NHKスペシャル「グーグル革命の衝撃」の再放送を見る。Googleは検索サイトが乱立していた時代からひいきにしてきたので、悪い印象はもってない。当時から検索力は群を抜いていた印象が強いし、今もその印象に変化はない。ただ、最近は以前に比べて、マイナー…

龍力 純米 しぼりたて

昨日の氷ノ山はハズレだったが、帰途、買って帰った酒は大当たり。派手な金色ラベルの「龍力」は、一見、通的には期待薄の雰囲気かもしれないが、兵庫県人にはなじみの姫路網干の銘酒。表看板の高価な吟醸酒はスーパーなどでもよく目にするが、この季節だけ…

氷ノ山

今年初めての山スキー山行。戸倉峠から県境尾根を登って三ノ丸あたりで遊ぶつもりだったのだが、県境尾根はこの状態。チシマザサがほとんど埋もれていないのだ。しばらく笹を踏みしだき、くぐり抜けて進んでみたが、どこまでも続いてそうな猛々しい緑の風景…

ミニ・ダックス

Cookie うちのハンサムボーイ。 デジタル一眼を導入して如実に効果的だったのは、犬の写真。じっとしていない犬をいいタイミングで写すには、素早いオートフォーカスが不可欠。コンパクトデジカメの悠長なフォーカシングではとても無理だったのが、しっかり…

兵庫県立美術館

ついでがあって、脇浜海岸の県立美術館に立ち寄る。以前、王子動物園前にあった県立近代美術館に代わって、2002年に開館したもの。安藤忠雄設計のこのモニュメンタルな建築を見るのは実は初めて。周辺は、震災で川崎製鉄などが撤退した跡地を利用した、HAT神…

佐藤春夫集

川本三郎を読んだせいで、佐藤春夫をまとめて読みたくなる。こんな時に便利なのが、日本文学全集といった類の作家別選集。さっそく[日本の古本屋]で「佐藤春夫集」と検索してみると、あるある、主要な出版社がかつて出していた選集本がずらり引っかかって…

1.17

震災12年。ふだん神戸の町であの大災害のことを意識することはほとんどないが、地域はやはり震災を機に大きく変わってしまったし、今もその影響は続いている。人間的・文化的・社会的・経済的なマイナスの総和は、今後数十年かかっても取り返せないレベルの…

英国の庭・日本の庭

昨夜録画しておいた、英国のコッツウォルズ地方の庭を巡る暮らしを紹介したBSの番組を見るに、うらやましさ限りなし。確かにかの国は、園芸家の天国と呼ぶべき祝福された土地だ。 庭と住環境、町並みに対する感覚的な洗練、文化的な蓄積はもちろん第一にあ…

鈴鹿・御池岳

日曜はK氏と2007年の初登山。氷ノ山はまだ笹が出ていて登山道しか歩けないとか、美濃の山スキーも藪との格闘だとか、少雪の情報が多々耳に入るので行き先を迷うが、このところの小寒波で一応雪が降っているらしい北陸の余波を期待して、鈴鹿の御池岳とする…

登山靴

日差しの温かな一日。スノーハイク専用にしている革登山靴を久しぶりに表に出して、埃を落とし防水ワックスを塗り込む。調べてみると、この靴は10年使っている。無雪期用はもう5足めなのに、冬はずっとこれ1足で通している。雪がある意味それだけ足に優し…

川瀬巴水展カタログ

以前から探していた川瀬巴水展の図録をようやく入手。1990年に山梨県立美術館が開催したもの。図録としては高めの値段がついていたのだが、届いてみると意外にボリュームがない。カラー200図とあったので、それなりに大部のものと考えていたら、1ページに4…

バラ苗

Alsys-Rosesからバラの大苗が届いた。12月初めに届くはずだったのが、パテントを持つオースティン社と生産者がトラブったとかで、年明けになってしまったもの。その間こまめにメールがあり、価格もパテント薔薇にしてはリーズナブルなので、ナーセリーに不満…

花壇の防寒

ウッドデッキの足元のささやかなボーダー花壇の冬支度。というか、もうとっくに真冬なのだが、今年は暖冬でいつまでも葉が残り、刈り取るのをためらっているうちにこんな時期になってしまった。モシャモシャと盛り上がっているのは、宿根草の枝を刈り取って…

川本三郎

「今日、私が佐藤春夫に、とりわけ『美しい町』にひかれるのは、この第三領域性である。私たちはあまりに成熟と反抗の二元論に悩まされ続けてきた。近代日本文学史を、成熟の完成と反抗の持続という図式でとらえすぎてきた。それにかわって“成熟も反抗も知ら…

伊勢講

毎年成人の日に開かれる「伊勢講」なる地域の寄り合いの当番に当たっていて、朝から会場の設営を手伝う。伊勢講というのはたぶん江戸以前に起源を発する古い組織で、当時の庶民にとっては手の届かないお伊勢さんへの参宮を、講を組んで資金を出し合うことで…

初冠雪

新聞配達の轍が残っていなかったから、朝になってから降りだしたのだろう。この冬初めての積雪。いくつになっても雪の朝は心が踊る。ただ、初登りを強行しておけば、ガスと霧氷の夢幻のような明神平を楽しめたろうに、という後悔もちょっぴり。歳をとると瞬…

トルクレンチ

2つ玉低気圧が接近し、神戸も大荒れの天気のなか、ポートアイランドのホームセンターにトルクレンチを買いにでかける。年末にタイヤを雪用に替えた折、体重をかけて締めていたらナットが傷んでしまったのだ。ネットを調べて、それまでの締め方の非なること…

湯村温泉

正月旅行の定番は蟹と温泉。兵庫県はそのどちらにも恵まれた正月旅行のメッカなのである。城崎には何度か行ったことがあるが、湯村に宿をとるのは初めて。地形的な制約のせいか、温泉街の規模や風情は城崎にはるかに及ばないものの、湯村には「荒湯」という…

ホスティングサービス終了

正月早々唖然とするようなメールが届いた。ホームページを置いているサーバーが2月でサービスを終了するというのだ。確かにこのところ、ページが表示できなくなったり、見えていてもFTPができなかったり、トラブルが少し続いていたのだが、いきなり終了とは…

篠崎小竹

終日家居。いわゆる寝正月。困った時の漢詩頼みで、ふたたび新年の詩。漢詩は基本的に機会詩であり、波乱の少ない江戸の漢詩人たちの生活のなかでは、歳暮・元旦も大切なルーティンの作詩機会の一つだった。 ○壬午新年 管せず 鏡中 霜雪侵すを 村々の花柳 す…

初詣

元朝は檀那寺に年賀に行くのがこの村の習慣。コンクリート造りの本堂には檀家が贈った額類が所狭しとかかっていて、ミニミュージアム状態。一角に貼りだされた今年法事のある家の一覧を確認してから、金屏風の向こうに控えるおっさん(住職)に新年の挨拶。…