2006-10-12から1日間の記事一覧

鯛のアラ炊き

スーパーに鯛のアラが安く並んでいたら、つい籠に入れてしまうのは、日本人の鯛信仰のしからしむる所か。さっと湯をかけて、丁寧に血を洗い、ゴボウと一緒に甘辛く煮詰めたら、どんな高級煮魚にも優る煮物の出来上がり。染め付けの大鉢に盛って食卓にどんと…

竹外二十八字詩

○秋夜、宮原子淵が宅に宿し、書を読み、雨を聴く作 暁寒、たちまち動く、読書のとばり。 灯火は蛍火の微かなるよりも微かなり。 小雨、声あり、三五点。 あやまって疑う、落葉の軒を払って飛ぶかと。 夜も更けて本を読んでいると、夜気が前触れもなくとばり…